西ヨーロッパで最も安いのに… 英国人は食料品にお金をかけない?

■ 物価の上昇に対して、上昇率の低い賃金…。そんな現状を目の当たりしている英国人は少なくない。しかし、市場調査会社「ユーロモニター」が発表したデータによると、英国人が食料品にかける支出の割合は、世界各国と比較しても群を抜いて低いことが判明したという。BBCが伝えた。

ユーロモニターのデータによると、英国において、家計支出のうち食料品にかける割合は平均で8%であることが判明。この割合は、米国(6・3%)、シンガポール(6・7%)に次いで3番目に低いという。ちなみに日本は14・2%、最も多いナイジェリアは58・9%とされる。
また、EU統計局「ユーロスタット」のデータによると、英国で消費される食料品の価格はEU平均よりも8%低いとされ、西ヨーロッパで最も安いことが分かったという。60年前の英国と比較しても、家計における食料費の割合は半分以上も下がったという。
その原因として英国では近年、アルディやリドルといった格安スーパー・チェーンが急成長していることが背景に上げられる。消費者は「いつもの店」ではなく、より安い店で買い物をする傾向にあると見られている。
さらにテクノロジーの発達によるところも大きい。農業製品の生産率が上がったことに加え、食料品のおよそ半分が輸入されている英国では、輸送、保管、流通の効率化が図られたことの恩恵を受けているとされる。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)