■ オンラインでの決済が定着してからというもの、詐欺事件の件数増加に歯止めがかからない。24日に発表されたレポートで、銀行口座に関する詐欺の被害総額が5億ポンドに到達することが判明。問題の深刻さが改めて浮き彫りになった。英各紙が伝えた。
銀行や金融企業の事業者団体「UK Finance」が発表したレポートによると、今年6月までの半年間に起こった詐欺犯罪被害の総額は5億ポンド。このうち急上昇しているのが「オーソライズド・プッシュ・ペイメント(Authorised Push Payment: APP)」と呼ばれる詐欺で、昨年1年間で2億3600万ポンドだった総額が、今年上半期だけで既に1億4500万ポンドに到達したという。
APPとは、何らかの形で口座所有者をだまし、別の口座に支払い(預金を移動)をさせるタイプの詐欺で、オンラインで商品を購入したにも関わらず商品が届かないケースや、銀行や警察を装った人物が口座所有者に対し、口座内の預金を別の口座に移動させるよう促すものなどが含まれる。被害額を1日に換算するとおよそ100万ポンドになるという。
一方、残りの3億
5800万ポンドは、第三者によってオンライン・バンキングがハッキングされたり、カード情報が盗まれたりするケースだとされる。この場合、一般的に銀行から全額が払い戻されるが、APPでは、銀行側は「口座所有者が支払いを認証した」とし、返金されないことも多いという。実際、1億4500万ポンドのうち返金された額は3090万ポンド程度にとどまっているとされる。
こうした現状を背景に、政治家や専門家らの間では、「詐欺被害の額は危険なほどに増加している。しかも多くのケースでその被害額が返金されないというのは受け入れられない話だ」などとして、口座の保護と保障の必要性を訴える声が強まっている。
【「Money Mail」が明らかにした詐欺の種類と年間被害総額】 ・銀行、警察を装った詐欺 2220万ポンド ・公共機関を装った詐欺 1440万ポンド ・請求書詐欺 4930万ポンド(詐欺師が電子メールを盗み読みし、銀行口座の詳細が変更されたと主張するなどして、別の口座に支払わせる) ・ネットショッピング詐欺 1940万ポンド ・先払い詐欺 590万ポンド(大金や高額商品が得られるなどと消費者をだまして手数料を支払わせる) ・投資詐欺 2080万ポンド ・ロマンス詐欺 530万ポンド(オンラインで知り合った相手を恋人だと信じ込ませて金銭を振り込ませる)
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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