中高年諸君に告ぐ!「休肝日」をもうけるべし

■ 仕事後にパブで1杯、ディナー中にたしなむワインなど、生活にすっかり馴染んでいるアルコール。英国では、1週間のアルコール摂取量の上限ガイドラインがNHS(英国民保健サービス)によって定められているが、これを上回る量を飲む中高年の割合が高いことが明らかになった。調査の結果を受け、飲酒量の削減を促すキャンペーン「Drink Free Days」が発足した。英各メディアが伝えた。

NHSのガイドラインでは、1週間のアルコール摂取量の上限として、男女ともに14ユニット(アルコール度数4%程度のビールの場合6パイント分、同13%程度のワインの場合は175ミリグラス6杯分に相当)と定めている。
しかし、英国を拠点にする国際的な市場調査団体「YouGov」が、今年5月から6月にかけて18~85歳のおよそ9000人を対象に行った調査で、5人中1人がガイドライン以上のアルコールを摂取していることが判明。なかでも45~65歳は、ほかの世代と比べるとこの傾向がより顕著になることがわかったという。
さらに、飲酒量を減らすことは、食生活の改善や健康のための運動、タバコの量を減らすことよりも困難であると考えている人が3分の2に及ぶことも明らかになった。

休肝日のメリット
今回の調査を受け、英保健省に属する「イングランド公衆衛生サービス(Public Health England)」とチャリティ団体「Drinkaware」は10日、共同で「Drink Free Days」キャンペーンを発足。アルコール摂取量の削減を呼びかけるという。
とはいえ、飲酒量を減らすことが難しいことは先の調査結果が示している通り。特に漠然と「1日の量を減らそう」と心に決めたとしても、ついつい「もう1杯」と進んでしまうこともある。イングランド公衆衛生サービスの最高責任者のダンカン・セルビー氏は、「1週間の中で『まったく飲まない日(drink free day)』を設けることは、飲酒量を減らすための簡単な方法」と、「休肝日」の設定を提案する。
また同団体の広報ジュリア・ヴァーヌ氏は、中高年が抱える過体重の問題をあげ、「人々はアルコールに含まれるカロリーの高さをわかっていない」と指摘。「『飲まない日』を設けることは、体内のシステムを浄化し、肝臓を休ませることにつながる。さらに、睡眠の質やカロリー摂取量にもすぐに良い影響をもたらす」とコメントした。
つい先日発表された別の調査結果で、たとえ少量の飲酒でも健康リスクを高めることが明らかになったばかり。「日々のお酒を欠かさない」という人は、まずは週1日、2日の休肝日から始めてみてはいかがだろうか。

「Drink Free Days」のポスター。サイト上ではユニット数などを確認することができる。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)