正義感か、報酬目当てか? 隣人の脱税を通報する人が急増中!

■英国歳入関税局(HM Revenue and Customs)への脱税に関する通報が急増しているという。2017~18年度の英国歳入関税局・脱税ホットラインへの通報件数は、前年の2万200件から倍増の4万695件に達し、脱税疑惑の『密告』に対して支払われた報奨金の総額は昨年だけで34万3,500ポンド(約4800万円)に上ったとされる。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。

©BBC

会計事務所「Brick Rothenberg」の係争処理担当者は、「芸術品への高額な付加価値税(VAT)のごまかし、業者による現金収入の申告漏れ、計画的なオフショア脱税など、脱税には様々なケースがある。隣人に対して『なぜそんなにお金があるんだ』と悪意を抱く人もいるのだろう。関税局はそこへニンジンをぶら下げて、通報を促している」と話す。

同局は密告によって徴収できた税金の額は不明としたものの、収税活動により全体で303億ポンド(約4兆2640億円)を追加徴収したことを公表している。

英国歳入関税局の資料によれば、納税の不正による国庫の損失は140億ポンド(約1兆9700億円)で、そのうち、脱税や現金収入の申告漏れ、資産隠しによる損失は85億ポンド(約1兆1961億円)だという。

英国歳入関税局法令部門の責任者は「一般の方々からの情報は税金の抜け穴をふさぎ、公共サービスのための大切な資金を集めるためにとても重要な役割を果たしている。なにか情報があれば、gov.ukのウェブサイトで『不正行為通報(report a fraud)』を検索して、通報に関する詳細を見てください」と呼びかけている。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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