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フレンチ料理界の巨匠、ジョエル・ロブション氏 逝く

■ フランス紙フィガロなどによると、日本人の間でもファンが多いフランス料理の著名シェフ、ジョエル・ロブション氏がすい臓がんのため6日、スイスのジュネーブで死去した。73歳だった。

ロブション氏は1945年、フランス西部ポワティエで石工の父と主婦の母の間に生まれた。15歳で料理の道を志し、わずか29歳でコンコルド・ラファイエットホテルの総料理長に就任。36歳で独立、自身のレストラン「ジャマン(Jamin)」を開き、39歳の時、史上最短でミシュラン3ツ星を獲得。今では世界で獲得したミシュランの星の数は世界最多の31を数える。
BBCによると、ロブション氏考案のレシピの中で最も有名、かつ愛されているのは「ポム・ピュレ」と呼ばれる素朴なマッシュトポテト。世界最高のマッシュトポテト作りに徹底的に取り組んだという。
今や英国を代表するシェフとなったゴードン・ラムジー氏がロブション氏のキッチンに加わったのは、レストラン・ガイド「ゴー・ミヨ」がロブション氏を「世紀のシェフ」として称えたこの頃といわれる。
ロブション氏は人生でたった一人だけ、皿を投げつけた人物がいる。それがラムジー氏だった。
ある日、ラムジー氏がランゴスティンのラビオリをレシピ通りに作らなかったことを叱責すると、若く気難しいラムジー氏は非常に横柄な態度を示したという。これに腹を立てたロブション氏は思わず皿を投げつけたのだという。ラムジー氏は「世界で最も多くの勲章を受けたミシュランのゴッドファーザーが逝った。メルシー、シェフ。僕らはいつも緊張していた。寝ている時もね。神のご加護がありますように」と一緒に映った写真を添えてインスタグラムに投稿した。

寿司との出会い

50歳でシェフを引退し、ビジネスと後進の育成に力を注いだロブション氏だったが、引退後の人生に大きな影響を与えたのは東京「すきやばし次郎」の世界最高齢の3ツ星シェフ、小野次郎氏(92)の握る寿司だった。ロブション氏を最初に「すきやばし次郎」に連れて行ったのは料理界のダ・ヴィンチと呼ばれた故アラン・シャペル氏だったという。当時、寿司はロブション氏の興味の対象ではなかったが、小野氏の寿司と出会い衝撃を受け、その後、自身のレシピにも多大な影響を及ぼしたと語っている。
また、今年6月には、日本酒の人気銘柄「獺祭」の蔵元・旭酒造とコラボし、パリに共同店舗「ダッサイ・ジョエル・ロブション」をオープンしたばかりだった。
フランス料理界は今年1月にもフレンチの「法王」、ポール・ボキューズ氏を失った。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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