【猛暑関連】貯水湖や池でボツリヌス菌が大繁殖!ハクチョウなどが被害に

欧州を襲っている熱波に比べればやや「マシ」とはいえ、ここ英国も最高気温が30℃を超える日が珍しくなかった。
この猛暑で、様々な影響が認められているが、そのひとつとして、水鳥の被害が報告されていることを「イヴニング・スタンダード」紙が伝えた。
厳しい暑さにより、貯水湖や池では水中の酸素量が減少。これにより、ボツリヌス菌が増殖するという。自然界に存在する毒素としては最も強力とされるボツリヌス菌は、A~Gの7種の型に分類され人間に害を及ぼすのはA、B、E、F型で、A、B型は土壌中に分布。また、C、E型は海底や湖沼に分布すると説明されている。
主として四肢や、ひどい場合は呼吸筋の麻痺(まひ)が引き起こされ死に至り、水鳥については、泳ぐことも飛ぶこともできなくなるほか、首の筋肉も麻痺することがあり、溺れたり、呼吸器が機能しなくなったりして死亡するという。
ロンドンおよび周辺エリアで最も被害が甚大なのは、南近郊のサリー県シェパトンにあるハクチョウ保護区。ここにはハクチョウを含め約300羽の水鳥が生息するが、ここ3、4週間はボツリヌス菌で中毒症状を起こす水鳥が続出。週あたり10~20羽、あるいはそれ以上というペースで、獣医のもとに搬送されたという。今のところ、ハクチョウ2羽が死んだとされている。
ロンドン東部の貯水湖や池でも、死亡例が多数報告されており、手当てを受けている水鳥も多い。さらに、たとえ回復しても今の状態では、もとの貯水湖や池に返すことができないと関係者らは頭を悩ませているという。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)