■ 英国内外でイングランド産ワインの人気が高まる昨今、投資家の間では、「おしゃれな投資先」として注目を集めているという。「デイリー・メール」紙などが伝えた。
会計事務所「UHY Hacker Young」が行った調査によると、2017年にオープンしたブドウ園の数は80に到達し、前年比25パーセント増を記録したという。5年前の新規オープン数は36軒だったことから、その倍以上が昨年のうちに開業したことになる。
イングランドのブドウ園の快進撃を支えているのは、金融街で働く銀行家やヘッジファンド・マネジャーからの投資。一般的にフランスのボルドーやイタリアのキャンティ・ワインが投資先として選ばれてきた中、ここにイングランド産ワインが加わったとされる。すでにマーケットが確立している世界のワイン産地に比べて、比較的安く投資できることも利点のひとつという。
同社は、「金融街で働く人々にとって、ボーナスの投資先として英国のブドウ園は魅力的。質が高いのでイングランド産ワインの人気は今後も続くだろう。量産が期待できない天候ゆえに、英国のブドウ園のオーナーは量より質を目指している」と説明する。
世界的評価が上昇
イングランド産ワインの需要増を牽引する存在として挙げられるのはスパークリング・ワイン。銘柄を伏せた味の比較テストで、フランス名産シャンパンなどのライバル銘柄を蹴散らす例も増えている。
ロンドンで毎年開催されるワイン・コンペ「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」では今年、イングランド産ワインが128もの賞を獲得し、英国はワイン産出国ベスト10にランクイン。そのうち、金賞12、銀賞58、銅賞58で、金賞の中には、デヴォンのライム・ベイ・ワイナリーが作る1本16・69ポンドのシャルドネ・ワインも入っていた。
イングランド産ワインは輸入ワインに比べて高い価格で販売される傾向にあるが、ポンド下落の影響で欧州からの輸入ワインの値段が上がっており、価格競争の点でもイングランド産を後押ししていると指摘される。
英国では、大手パブ・チェーンのウェザースプーンが、EU離脱を前に全国すべての店舗でフランスとドイツのワインやビールの販売をやめ、7月9日から英国産のアルコール類の取扱い数を増やすと発表したばかり。実際、フランスやドイツのシャンパンや小麦ビールよりも、英国産のワインやビールを求める声が上がっているという。こうした動きが、イングランド産ワイン人気に拍車をかけそうだ。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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