実は違法に生産されている!? アボカド生産地、悲痛な叫び

■スーパーフードの代表格アボカド。英国でも、特にミドルクラス層からの支持が厚く、各スーパーマーケットでは何段もの陳列棚が用意されていることが多い。しかし、アボカドが消費されればされるほど生産地の南米で水不足が深刻化するという。「デイリー・メール」紙が報じた。

主要なアボカド生産地であるチリの農場では、アボカドを育てるのに必要な水が足りないため、違法な方法で農地へ水を引いているという。英スーパーのテスコ、モリソンズ、ウェイトローズ、アルディやリドルなどで扱われているアボカドは、主にチリのペトルカ県で栽培されたものだが、近年雨量に恵まれず、現地は慢性的に水不足の状態とされている。

1キロのアボカドを育てるには約2000リットルの水が必要。そこで栽培家たちは、勝手にパイプを設置したり井戸を掘ったりして、不法に水を引き農作物の灌漑に使用しているという。これらの行為は厳しく非難されているが改善される兆しはなく、乾燥地帯の住民たちは、トラックで運ばれてくる汚染水を日常的に使わざるを得ず、「耐え難い毎日になりつつある」と悲痛な叫びをあげている。

活動家のヴェロニカ・ヴィルチェスさんは「チリでは人には水が行き届いていなくても、アボカドのための水は決して不足しない」と現状を嘆いている。

アボカドには健康を維持するための栄養素が多く含まれているということが広く知られ、アボカドの需要は高まるばかり。2016年には1万7000トン以上のアボカドが輸入され、昨年チリから英国に輸出されたアボカドは27%も増加。英国のスーパーマーケットなどが加盟する小売団体は「各小売店は水不足問題に対する批判をうけ、調査の実施に協力した」と弁明。また、リドルは「自社で取り扱っているアボカドは、認定を受けた農家からのものだ」とコメントしているが、水不足にあえぐチリの地元住民たちの声は、英国のアボカド・ファンたちに届くことはあるのだろうか。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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