昨年亡くなった、イタリア料理界のゴッドファーザーと呼ばれ英国で愛されたアントニオ・カールーチォ氏(享年80)。彼が築いた、イタリア料理・チェーン「カールーチォズ」が、103店舗中、34店を閉めることが分かった。「デイリー・メール」紙が伝えた。
カールーチォ氏が夫人とともに、ロンドンに1店目のカフェを開いたのが1999年のこと。みずからもテレビに出演するなど、セレブ・シェフとしておなじみだったカールーチォ氏だが、その死去後、チェーン店の売上げ低迷を改善する効果的なてだては打たれなかったようだ。
まだどの支店が閉鎖されるかは発表されていないものの、500人が職を失う恐れがあるという。
英レストラン業界では、支店閉鎖を発表するチェーンがあいついでいる。
「Prezzo」が300店舗のうち約3分の1を、ジェイミー・オリヴァーさんの「Jamie’s Italian」が37店舗中12店を、「Byron」が20店を閉めることを公表。このほか、「Strada」はすでに11店を閉鎖するなど、業績不振にあえぐチェーンの悪いニュースが続いている。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)