コンウォールの新名所になるか!?50人が絞首刑になった刑務所がホテルに

■ イングランド南西部コンウォールでかつて凶悪犯を収容していた刑務所が来年、ホテルに生まれ変わるという。「デイリー・テレグラフ」紙(電子版)が報じた。
写真: © Chris J Wood

ボドミン刑務所(Bodmin Jail)=写真=は18世紀に重罪を犯した囚人を収容していた刑務所で、第二級指定を受けた保護建築物とは言え傷みが激しく、コウモリが巣くう廃墟となっていた。しかしこの元刑務所が来年には63室のホテルに生まれ変わる予定で、現在急ピッチで建設が進められている。

1927年に閉鎖されたという刑務所内の狭い部屋の壁は取り壊されて広々とした客室となり、天井には明り取りのガラスが埋め込まれて刑務所とは縁がなかった陽光が燦々と降り注ぐことになるという。

しかし脱走防止のための1メートルにも及ぶ分厚い石の壁や木製の床部分など歴史的遺産は随所に残される予定だという。英国の建造物保護法を盾にコウモリの保護を訴える環境保護運動家に配慮しつつコウモリを駆除せねばならず、作業はしばしば中断させられたという。

また、150年の歴史の中で50人の囚人が吊るされたという同刑務所の暗く暴力的な歴史すらも保存対象となっている。例えば死刑執行人が使った絞首刑用のロープはそのまま展示され、受刑者たちのストーリーやセットなど動画や映像を通して紹介される予定。

設計者のひとりは「歴史ある刑務所の雰囲気を残したまま快適なホテルに造り変えるというのは、なかなかやりがいのあるプロジェクトだ。かつて刑務所の独房だったところで寝泊まりする機会なんて、それほどあるものではない」と誇らしげに語った。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)