ニュースで見たあの話題【ウィンドラッシュ・スキャンダル】政府の対応に非難殺到!

■ 第二次世界大戦後、英国の戦後復興のため、カリブ海地域の英領(当時)から英国へ移住してきた『ウィンドラッシュ世代』と呼ばれる移民の子供たちが、在留資格を証明する書類を持たないために、NHS(英国国民医療サービス)などの社会保障を受けられないなどの不利益を被り、場合によっては国外追放される恐れがある問題について、政府のこれまでの杜撰な対応に非難が殺到している。英各メディアが報じた。

『ウィンドラッシュ世代』とは1948~71年の間に、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、その他カリブ諸島からきた移民とその子供たちを指し、その名前は当時移民が乗ってやってきた『エンパイア・ウィンドラッシュ号』=写真=に由来する。彼らの多くはパスポートやビザなど公的書類のないまま入国し、テリーザ・メイ首相が内務長官だった2010年、内務省は該当する人々の入国カードの記録を残さず処分。永住許可証など公的書類も発行されず、ウィンドラッシュ世代は合法的に英国に在住していることの証明ができなくなった。

この事態を遂に重く見たメイ首相とラッド内相は16日、議会で謝罪したが、労働党のデイビット・ラミー議員は、「国家の恥ずべき日だ」と断罪。労働党党首のジェレミー・コービン氏とジャマイカ首相のアンドリュー・ホルネス氏は「誤って国外追放された人や不利益を被った人に対して、政府は補償金を支払うべきだ」とコメント。ラッド内相は事態の収束を図るべく、ウィンドラッシュ世代を援助する施策を発表したが、政府に対する風当たりは厳しさを増す一方だ。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)