■ アルコールが健康に及ぼす悪影響に関して過去最大規模の調査が実施された結果、ワインやビールを1日にグラス1杯以上飲酒するだけでも相当な健康リスクがある、という左党にとって実に不都合な結果が公表された。BBCが伝えた。
1週間に中サイズのグラス(175ml)5杯のワイン、またはアルコール度数4%のビールを5パイント(1パイント=約0・56リットル)以上飲んでいる人は、深刻な健康被害の恐れがあるという。それが週10杯、または10パイントとなると寿命は最大で2年縮まる。早死にのリスクは摂取するアルコールの量に比例しており、17杯(パイント)ともなると最大で5年、早死にする可能性があるという。
医学会が推奨する適度なアルコール量を摂取していた人たちの場合、軽度の心疾患を2割ほど低減させる効果が認められた。ところが週5杯を超えると脳卒中、心疾患、高血圧性疾患、動脈瘤のリスクが一気に高まり、結局わずかなプラス面も圧倒的なマイナス面によって簡単に打ち消されることになる。
科学者らは、今回の結果がこれまで酒好きの間で囁かれていた「少量の飲酒は健康に良い」という根拠のない主張に異を唱えるものだと主張する。
調査は19ヵ国、約60万人を対象に飲酒の習慣を研究。40歳以降の人生でずっと同じように酒を飲み続けた場合、寿命がどれくらい縮まる可能性があるのかを計算した。研究結果は、医療機関誌ジャーナル『ランセット』誌上で発表された。
科学者たちは、どの程度の飲酒であっても心血管疾患のリスクを上昇させることに変わりはないと前置きしながら、死亡リスクを上昇させない酒量は、1週間あたりアルコール飲料約12・5ユニットだと結論づけた。これはビールなら約5パイント、通常のワインなら175mlグラスで5杯分だという。
研究の筆頭著者、ケンブリッジ大学のアンジェラ・ウッド教授は「結論は明白。お酒を減らせば長生きでき、循環器系のリスクも低減しますよ、ということだ」と話す。
研究には非参加のケンブリッジ大学のデビッド・スピーグンルハルター教授は「この調査は実に大規模でそして非常に興味深い」とコメント。「40歳以上の人が1日に4ユニットのアルコールを飲み続けた場合、人生が2年ほど短くなる。それは残りの人生の20分の1に相当する。1日でいえば約1時間損することになる。1ユニットで15分。これはタバコ1本吸ったのと同じだ」と説明している。
シェフィールド大学のティム・チコ教授(循環器系)は「アルコールが健康に良いなどという根拠もないおとぎ話が明快に否定された」と手放しで喜んでいる。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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