■人生の意味や価値などに直結し、自分自身を鼓舞するための「生きがい」。英国では今、日本に根付くこの概念をコンセプトにした本が出版されるなど、注目を集めている。「インディペンデント」紙(電子版)では、「ikigai」を早起きに活かすための方法を取り上げた。
1日を有効に使うために朝型人間になる! そんな目標を掲げるのは簡単かもしれないが、実行に移すとなると難しいもの。英国では10人中8人が、目覚ましのスヌーズ(再アラーム)機能を利用しているという調査報告があり、多くの人が早起きに苦戦している現状がうかがえる。
その解決のカギとして同紙が着目したのが「ikigai」。まずその意味を、「人が朝起きるための動機となるもの」、あるいは「人生の目的」としてして紹介。長寿を誇る沖縄を例に挙げ、同地では「『引退(retirement)』という言葉は使わず、代わりに『ikigai』という言葉を用いている」と、「生きがい」と長寿の関係性を説いている。さらに、『Awakening Your Ikigai』を出版した脳科学者の茂木健一郎氏の著書を参考に、「『生きがい』の主な柱は、少しずつ始める、自分を受け入れる、他者や地球とつながる、小さなことに喜びを見出す、今を生きること」と説明する。
これらを踏まえたうえで同紙では、元気あふれる朝を迎えるための方法を提案。そのひとつめとして、運動を挙げている。「スポーツジムに入会するような大袈裟なものではなく、散歩する、自宅でヨガをするなど好きなことに取り組むこと」を推奨。日本をはじめ台湾や中国では、朝、ラジオ体操が行われていることを挙げた。さらに茂木氏の著書に触れ、ラジオ体操はルールや規制にしばられる必要はなく、体を動かしながら他の人とおしゃべりをしても、途中から参加しても問題ないという自由さを指摘。「自分の気持ちを高めるために自分に合ったことをすることが大切」とつづっている。
そして2つめが朝の栄養。朝食は1日の中で最も重要な食事とされている日本文化に触れ、自分が楽しめるものを作ることを提案。「世界中どこにいても、起床後に自分の好きなものがあればドーパミンが分泌され、朝起きるための目的が強化されます」と同書を引用している。
3つめが、生きがいの柱としても挙げられている社交。「早朝の社交は大きな利益がある。たとえ友達と会っておしゃべりする時間がなくても、誰かにちょっとしたメールを送るだけでも、同じ効果が得られます」と解説した。
最後に、「これらに沿って行動しながら、自分を幸せにするものについて考えてみましょう」と締めくくっている。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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