日本ほど、食物の「旬」にこだわらない英国だが、初夏のイチゴなどのように、季節を感じさせるものもある。
「ジャージー・ロイヤル」と呼ばれる、ジャガイモもその一例。英仏海峡に浮かぶ、ジャージー島で収穫されるジャガイモで、3月の末ごろから初夏にかけて店頭に並び、小ぶりでやわらかい「新ジャガ(new potate)」として食卓にのぼり、春の訪れを告げる。
このジャージー・ロイヤルが、今年は品薄となる可能性が高いという。「デイリー・テレグラフ」紙が伝えた。
140年ほどの歴史を誇り、ジャージー島で収穫されたものしか「ジャージー・ロイヤル」と呼ぶことを許されていない、このジャガイモの作付けには約20の生産農家が携わっているとされている。まもなく収穫の季節を迎えるが、生産農家の表情はさえない。
今年は雨がちで天気がよくなかったうえに、収穫を手伝う季節労働者が大幅に不足しているのが原因だという。
ジャージー・ロイヤルは、同島のかなり急な斜面を利用して栽培されているため、手で収穫するのが基本。今まではポーランド人が収穫の季節になると同島にやってきて、農作業についていたが、英国のEU離脱問題に加え、本国の経済が好調であることをうけ、ポーランド人の季節労働者数が激減。かわりにルーマニアから人を呼んだものの「寒すぎる」といった不平も多く、ポーランド人に頼んでいたころとは事情が大きく異なってしまったと、生産農家は嘆いている。ふかふかにゆであがった、ジャージー・ポテトが食べたくなってきた!
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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