英国の新聞が紹介する日本で桜を楽しむ方法

■ 英国を襲った久しぶりの大寒波。今週の冷え込みからにわかには信じがたいが暦の上では既に3月。つまり日本ではまもなく桜の季節がやってくる。日本に行く予定のある英国人のため、いかにして日本で桜を楽しむかのノウハウを「イブニング・スタンダード」紙(電子版)が特集した。

毎年桜が満開となる4月から5月にかけて、日本と桜は、ほぼ同義語となる。列島を南から北へと縦断していくピンクの海は今や日本人のみならず海外の人たちをも魅了している。
日本人は桜を愛してやまない。桜が開花する1ヵ月前から店頭をピンク色に装飾するショップも多く、桜が咲き始める日を予想する開花予報まであるほどだ。桜が開花する頃、国民は「花見」という行事に熱中。人々は木の下でピクニックをし、満開の桜を楽しむ。

いつがベストか

桜を楽しむために最も苦労するのがそのタイミング。もしもその年が暖かければ例年より開花は早くなるからだ。通常は3月末から始まり、5月初旬まで続くので一番可能性が高いのは4月。日本で最初に桜が咲き始めるのは沖縄だ。時には1月上旬に開花することもある。その後は5月初めに北海道にたどり着くまでゆっくりと北上する。桜の開花予報によると今年、東京での開花は3月26日頃で満開となるのは4月2日となっている。

どこで見るのがベストか

桜を鑑賞するのに最も人気があるのは、3万本の桜の木が密集する吉野山(奈良県)だ。人々は桜の木で覆われた坂に集まり、寺社を訪れたり、はなやぐら(花矢倉)展望台を訪れたりする。ここは通常5月まで桜を楽しむことができる。
東京で桜を楽しみたいのであれば、上野公園や新宿御苑だ。後者は約1500本の桜の木が植えられている。4月頭がベストのタイミングだろう。そしてマジックスポットは姫路城だ。姫路城の真っ白な壁と桜のピンクのコントラストは、息をのむ美しさ。ここもやはり時期は4月の頭だ。
富士五湖あたりでは、日本でもよく知られる2つの自然が作ったミステリアスな風景を一度に楽しむことができる。4月中旬に訪れれば、富士山を借景に桜と忠霊塔(Chureito Pagoda)を同時に堪能できるだろう。
また、文学者であり哲学者でもあった西田幾多郎氏(京都大学名誉教授)が大学まで思案を巡らせながら歩いて通ったと言われる小道は、今では「哲学の道」(京都府)と呼ばれ、毎年4月上旬になるとこの小道は満開の桜で溢れ、最も美しい通りの一つとなる。

以上、日本の桜はなかなか正確に報じられているようだ。記事を読んだ英国人が桜を見に日本を訪れてくれると嬉しい。

絵画上:歌川広重「浪花名所図会 安井天神山花見」
絵画下:楊洲周延「千代田大奥 御花見」

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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