肉に代わるタンパク源、健康にも環境にも良いことづくめ?英国で「クオーン」が大人気

■近年英国では、ベジタリアンやヴィーガン(ミルクをはじめ、動物性のものは一切口にしない絶対菜食主義者)、そして「flexitarian」と呼ばれる、都合によって菜食主義になる人の数が増加の一途をたどっている。それに伴い、肉の代替食品「クオーン」=写真=を主軸商品として販売する「クオーン」社の売り上げが昨年比で16%を記録。10年後には10億ドル規模の売上げに達する可能性があるという。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。

1960年代に英国で開発された「クオーン」(Quorn=英語の発音では「クウォーン」のほうが近い)は、肉のような噛みごたえを再現した薄茶色の食品で、ひき肉やソーセージなど、さまざまな肉を模した形状でスーパーに並んでいる。また、同品を使ったハンバーガーやフィッシュレスフィンガーといったレディミールなど、品揃えがさらに充実しつつある。

土壌菌由来の物質を発酵させたものを原料とし、肉の代替品として支持を拡大。低脂質、高タンパクで食物繊維も豊富とされる。地球温暖化や環境破壊の一因とも言われる、生産に多くのエネルギーを要する畜産業製品に比べ、「クオーン」は環境への負担が少ない点でも評価されている。

同社の最高経営責任者ケビン・ブレナン氏は「肉でなく『クオーン』を選択することは健康にも良いし、環境にも優しい。累計販売食数は40億食を突破した」と自社製品に自信を見せる。ただ、米国公益科学センターは「クオーン」によるアレルギー反応の報告件数が2500件にのぼったと公表。米国で発売される同社製品のパッケージにはアレルギー表示がされるようになった。これに対し、ブレナン氏は「当社製品のデータをアレルギーの専門家に提出したところ、ジャガイモと同じくらい良性と判断された」と反論している。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)