英国のファミレス・チェーン『リトル・シェフ』ついに最後の灯りも消える

■高速道路のサービスエリアや幹線道路脇で細々と営業を続けていた英国のファミレス・チェーン「リトル・シェフ(Little Chef)」が1月31日、ついにその姿を消した。デイリー・テレグラフ紙(電子版)が報じた。
写真:©Rod Allday

英国で最初の高速道路が開通した1958年にレディングで創業した同レストランは、料理を運ぶ可愛らしいシェフ「太っちょチャーリー(Fat Charlie)」が描かれた赤い看板が目印。イングリッシュ・ブレックファストやバーガー、フィッシュ&チップスといった英国の典型的ファストフードを手軽に食べることができる「ファミレス」として人気を呼び、70年代以降はロード・トリップの際に欠かせない食事場所になっていた。

ところが、近年はより魅力的なレストラン・チェーンやハンバーガー店、カフェなどが続々と登場。2003年頃からリトルシェフ人気に翳りが見え始め、少しずつ店舗数が縮小していた。

テレビ番組の企画で、ミシュランの3つ星シェフ、ヘストン・ブルメンソール氏(51)がスタッフの再教育を行ったり、レシピを一新させたりと業績回復を図ったものの、効果は限定的だった。そして今年1月31日、ついに最後の1店が閉店。英国の道路脇からついに「太っちょチャーリー」の姿が消えることとなった。

英国生活が長い読者であれば一度はリトルシェフのお世話になったことがあるのではないだろうか。英食文化の洗礼を受けるには格好の場所だった。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)