■ 英王室のお気に入りで、ウエストエンド劇場街の象徴のひとつに数えられる、「ロイヤル・ヘイマーケット劇場(Theatre Royal Haymarket)」=写真=が売りに出されることになったという。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。
写真:©Tony Hisgett
エリザベス女王の他、故クイーンマザーも足を運んだというロイヤル・ヘイマーケット劇場はリステド・ビルディング(保護指定された建物)のグレードⅠに指定された重要建築物。この37年間はアーノルド・クルック氏(80)とその家族によって運営されてきた。クルック氏はその間に起こった様々な浮き沈みを楽しんできたとされるが、同氏もいよいよ高齢となり、売却と言う苦渋の決断に及んだという。
クルック氏は「かつてはスターが出演すると親が子をほったらかしてでも劇場に足を運ぼうとするほど作品に溺れたものだが、最近はネットフリックスやアマゾンといった莫大な予算を持つ制作会社が才能豊かな演出家をみんな連れて行ってしまう。人気俳優たちはテレビや映画を好み、一度撮影が始まると長期間にわたって拘束されてしまうので舞台をやる俳優が減ってしまったのだ」と嘆く。
クルック氏は「この劇場は本当に由緒ある特別な建物だ」と、その価値に太鼓判を押す。しかしこのロンドン中心部の劇場を買って取り壊し、新しい商業施設でも建てて大儲け、などと考えている人は要注意だ。
同劇場はまだリースが69年残っているが、建物は劇場のまま保存しなければならないという縛りがあるという。リステド・ビルディングに認定されることは名誉なことだが、なかなか厄介な面もある。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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