■ ノルマンディ公ウィリアム(のちのイングランド王ウィリアム1世)がフランスから船団を率いて海峡を渡り、1066年にイングランドを征服(Norman Conquest)した様子を刺繍で描いた織物「バイユーのタペストリー(Bayeux Tapestry)」=写真左=が、英国で初公開される見込みだという。英各メディアが報じた。
写真:イングランドのエドワード懺悔王が、ノルマンディ公ウィリアムを後継者とすべく、フランスへ使者を送る場面。
バイユーのタペストリーは、ウィリアム1世の弟であった司教が制作を依頼したとされる幅約50センチ、長さ約70メートルの大作。11世紀におけるフランスとイングランドの戦いの様子を表した歴史的遺物であり、当時の戦闘方法や武器、服装などを伝える貴重な史料でもある。ノルマンディ地方の都市バイユーの大聖堂で長く保管された後、現在はバイユー・タペストリー美術館で保管・展示されており、もし英国での公開が実現すればノルマン人のイングランド征服から約950年で初の「出国」となる。
英メディアによると、仏大統領府は17日、タペストリーの英国への貸し出しについて協議していることを発表。翌18日に行われた英仏首脳会談で、マクロン仏大統領が貸し出しを提案したという。2022年に大英博物館で展示する計画を検討しているとされる。
この報道を受け、保守党のトム・タジェンダッド議員は「どのように外交に取り組むか、これが真のデモンストレーションになる」とマクロン大統領の決断を評価。さらに「同様の歴史的価値を持つロゼッタ・ストーンをフランスへ貸し出すべきではないか」と発言し、物議をかもしている。
ロゼッタ・ストーンは、紀元前196年に発布されたエジプト王の勅令が、古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)、民衆文字(デモティック)、ギリシャ文字の3種類で刻まれた石碑の一部。エジプトのロゼッタ地方で発掘され、フランス軍が所有していたが、ナポレオン戦争時に英国軍が持ち帰った。現在、大英博物館で展示されている。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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