英国でマスタードといえば「コールマンズColman’s」と多くの人が即答するはず―それほどまでに、コールマンズのイングリッシュ・マスタードは、その黄色い蓋つきの瓶とともに、英国の食卓になじんでいる。
マスタードの老舗といえる、そのコールマンズが、創業の地であるノリッジ(Norwich)で160年にわたって操業してきた工場を閉鎖することがわかり、非難の声があがっている。「デイリー・メール」紙が伝えた。
写真:お馴染のコールマンズのマスタード。「Colman’s」のすぐ下に、小さいながらも「of Norwich」の文字が入っている。2020年以降、このパッケージ・デザインは変更されるのだろうか。
1814年に、イングランド東部、ノーフォーク県にあるストーク・ホーリー・クロスという村で、ジェレマイア・コールマン氏がマスタードを作ったのが始まりという、コールマンズ社。大甥であるジェレマイア・ジェームズ・コールマン氏が、同じくノーフォークにあるノリッジ近くに、工場を設立したのが今からちょうど160年前の1858年のことだった。
今回の決定は、1995年にコールマンズ社を買収した、大手一般消費財メーカー、ユニリーバ社によるもの。
2019年末までに、ノリッジのオリジナルの工場を閉鎖したあと、マスタードの生産は、イングランド中西部スタッフォードシャーにある、バートン・オン・トレントのユニリーバ所有の工場とドイツの同社工場にて行われることになるという。
買収が完了した当時、ユニリーバ社は「ノリッジとの縁を尊重する」と宣言。生産拠点をノリッジから移すことはない、と示唆していたとして、地元の国会議員やノリッジの工場の組合関係者らから強い非難の声が寄せられている。
ノリッジの工場で働く113名のうち、バートン・オン・トレントに移るのは40名。ユニリーバ社では、マスタードの生産工程のうち、パウダーを作るまでを行う工場を新たにノリッジに建設すると弁明しているが、そこで採用されるのは25名のみ。48名が職を失うと報じられている。
競争社会の中で合理化の名目のもと、またひとつ、伝統ある工場が閉鎖されてしまう。寂しいことだ。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























![私のイチオシ[スーパー編]](/images/common/category/ichioshi-img_sq.gif)
















セール情報をいち早くGET!今週のお買得★食料品『TKトレーディング』