救命救急は「耐え難い状況」…病院の廊下で息を引き取る患者も

0117 2■ 「この冬、大勢の患者の命が危険にさらされている」―。そんなレポートが、68人の救命救急シニアドクターたちの署名付きでメイ首相に送付された。BBCが報じた。
写真:病院のA&E(救命救急)前に停車する救急車。©D G Seamon

 首相宛に送られた報告によると現在、A&E(救命救急)では多数の患者がベッドとスタッフの不足により、ストレッチャーに乗せられたまま廊下に長時間放置されていたり、救急車から出してもらえない状況が続いたりしているといい、中には廊下で息を引き取った患者もいるという。
 NHS(英国民保健サービス)は、4時間以内に緊急患者の治療にあたることを目標に定めているが、実際には30万人以上がそれを超える時間待たなくてはいけなかったと報告されている。これは今年、爆発的に流行しているインフルエンザのためで、この1週間で患者の数は50%以上も増加したという。
 患者の1人であったロウジー・ドーソンさんは「病院内はまさに混とん状態だった。スタッフは廊下を走り回り、病院の外には救急車の長い列ができていた」と語る。彼女自身も廊下で治療を受けたという。
 昨年、NHS幹部のクリス・ホプソン氏はBBCのインタビューで「現在1万から1万5千のベッドが不足している。政府はNHSに対して長期的な財政支援を考えて欲しい」と訴えていた。
 英国でのインフルエンザ患者数は2011年の記録を抜いて最悪となっており、早急の対応が求められている。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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