遠い親戚の冠婚葬祭やお堅い懇親会など、若者にとって耐え難い集まりというものはいつの時代でも同じだ。
今はテクノロジーの時代。同じ会場内に仲の良い友人がいた場合、2人でその場にいる他人の悪口や食べ物に対する不満をスマートフォンのチャット等を利用してぶつけ合うことも可能。このような行為はサイドバーリング（Sidebarring =こぼればなし）と呼ばれるが、どうやらすでに広く横行しているようだ。メトロ紙（電子版）が報じた。
テーブル下のスマートフォンを凝視して一心不乱にメッセージを送り続けている姿は本人たちはうまくやっているつもりでも実は他の人たちの目にはかなり異様に映っているという。スマートフォンの光が反射して顔が青白く染まり、周囲で何が起こっているのかも分かっていない様子は誰の目にも明らか。
2人が「Sidebarring」に熱中している時、周囲には2人が何かにとり憑かれているか病的に見える。また、これに気が付いた周囲の人は、2人から嫌われていたり、仲間外れにされているような気分にさせられ、それがこの２人への嫌悪感に変わりかねないのだと注意喚起がなされている。
もしも誰かが自分の気に入らないことをしたり言ったりしたのであれば、不愉快な気持ちはいったん抑えて、当人がいなくなるのを待ってその気持ちをぶちまけるのが賢明というもの。
誰かの陰口を言うのはそれだけで十分残酷だ。しかし、陰でその人物の悪口を言っていることを本人に告げることはより残酷。
スマホを使って同一の部屋にいる友人とチャットをし続けることはその人に対してだけでなく、その部屋にいる全ての人に対して失礼なことだ。さらに、「Sidebarring」は失礼なだけでなく、間違えて他の人に送ってしまうリスクをも含んでいるとし、この行動は控えるべきだと指摘がなされている。
by 週刊ジャーニー（Japan Journals Ltd, London）
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