賞味期限切れの商品救済…缶詰もパスタも10ペンス!

1208 3■ 世界の飢餓人口が8億人を超える一方、先進国で深刻化する食糧廃棄問題。英国では、賞味期限を過ぎた食品は慈善団体に寄付することもできずに廃棄処分されるが、大手スーパーがこの現状に一石を投じるべく、賞味期限が切れた食品を一律10ペンスで売り出す試みを始めた。「デイリー・テレグラフ」紙(電子版)が伝えた。
写真はイメージです。© Japan Journals Ltd

 日本では「生協」の名で親しまれている「コープ」。現在、東イングランドの125の店舗で、賞味期限が切れた食品を試験的に10ペンスで売り出している。対象となるのは、消費期限が示された肉や魚などの生鮮食品を除いた食品で、果物や豆などの缶詰商品、パスタや米などの乾燥食材、お菓子やシリアルなど。これらの食品には、「加工食品で期限内であれば、おいしく食べられることを保証する期限」である賞味期限(best before date)が記されている。英国内における年間の食糧廃棄量は、金額にして160億ポンドに達し、一家庭当たりに換算すると、年間で700ポンドに相当する。今回の試みによって、コープでは年間5万点にもおよぶ食品が廃棄されずに済むといい、共同最高経営責任者のロジャー・グローヴナー氏は「利益を出すためにやっているわけではなく、食糧廃棄を減らすために始めた。10ペンスに値下げした商品は1時間以内に売り切れ、顧客の多くは賞味期限の切れた食品でも食べることに問題がないことを知っている」と語る。食糧廃棄問題に取り組む慈善団体「WRAP」は、「コープの取り組みは斬新で興味深い。そもそも『賞味期限』とは、消費期限と違っておいしく食べられる期限を示したものなので、それを多少過ぎた食品を食べても安全である」と同社の取り組みを支持している。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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