■1987年11月18日、ロンドンのキングズ・クロス駅構内で火災が発生。31人が死亡、100人以上が重軽傷を負う大惨事となった=写真。あの日から30年。同駅では18日、ロンドン市長サディク・カーン氏出席のもと、追悼式が行われた。
写真:© Christopher Newberry
かつてロンドン地下鉄では、車内や駅構内でも喫煙が許されていた。しかし1984年、オックスフォード・サーカス駅でたばこの火の不始末を原因とする火災が発生し、車内と駅の地下階での喫煙が禁止された。それにもかかわらずロンドン最大のターミナル駅で大火災は起きた。
火災の発生元は、地下階から地上へと昇るピカデリー線のエスカレーターだった。午後7時15分頃、乗客の一人がたばこに火をつけた後、火のついたマッチを「ポイ捨て」。マッチは足元の踏み板の隙間から、エスカレーターの下に落ちた。そこには大量のホコリが溜まっており(44年間も掃除していなかったとされる)、さらに当時のエスカレーターは大部分が木製であったことから火はあっという間に燃え広がった。
乗客が通報したのが午後7時30分、6分後に消防車が到着。ところが当時の駅員は火災時の避難訓練等を受けておらず、火災報知機も鳴らなかったため、現場には多くの乗客がとどまっていたという。そして午後7時45分、「フラッシュオーバー」と呼ばれる大爆発が発生。消防隊員1名を含む31人が死亡、100人以上が重軽傷を負った。この事故は、英国内で徐々に広がりつつあった「禁煙運動」を一気に加速させたと言われている。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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