運転手は自営業か従業員か―逆風が止まらないウーバー

1117 3■NASAと提携して「空飛ぶタクシー」の実用化を目指すなどタクシー業界に旋風を巻き起こし続ける「ウーバー」だが、ここ英国では何かとつまづきも多い。ウーバーのドライバーらが雇用条件の見直しを求めた訴訟問題。昨年10月、英国の雇用審判所で行われた裁判では、「ウーバーのドライバーは自営業者ではなく従業員。従って最低賃金の適用や有給休暇の権利が保障されるべき」という判決が下された。今月その控訴審が行われ、審判所はあらためてウーバーにドライバーを従業員として扱うよう命じた。「ガーディアン」紙(電子版)が伝えた。
NASAと提携して実用化を目指すウーバーの「空飛ぶタクシー」予想図。image © Uber

 今回の判決を受け、原告側は「ウーバーが運転手を都合よく利用し、違法営業をしていることが証明された」「ウーバーは今後、最低賃金の保証をせずに営業を継続することはできないだろう」と喜びの声を上げた。労働組合TUCは「ウーバー社は誤りを潔く認め、判決を受け入れるべき。どんな企業も法の下に成り立っている。同社もルールに従い、労働者の権利を否定するような行為は止めなければならない」と声明を出した。
 ウーバーは一定の譲歩も見せているが、同社の米本社は最高裁まで争う可能性も示唆している。
 今年9月、ロンドン交通局がウーバーの営業免許を延長をしない方針を発表し、大きなニュースになったばかり。
 今後ウーバーが、目の前に立ちはだかる様々な障壁をどう乗り越えていくのか、その動向が注目される。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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