小銭を持ち歩かない人対策…ポピー募金、募金額アップの秘密兵器とは?

1104 2英国で毎年、11月第2日曜日(今年は11月12日)に行われる、戦没者を追悼する「リメンバランス・サンデー」(※)。それにあわせて、街頭を中心に赤いポピー(ケシの花)の募金が展開されるが、近ごろはコンタクトレスカードの普及で小銭を持ち歩く人が減っており、募金額も減少。この傾向に歯止めをかけるべく、コンタクトレスカードでの募金支払いを可能にする動きが加速しているという。「デイリー・テレグラフ」が伝えた。`
写真:ロンドンの2階建てバスにも、ポピー募金の宣伝が登場!

統計では約5人に2人の成人が、現金をあまり持ち歩かなくなり街頭募金に応じる機会も減っていると回答したことが判明。実際、英国の慈善団体全体について、寄付金が年間でひとりあたり14ポンド減っていることが報告されている。
赤いポピー(ケシ)の花は、戦争で落命した人たちの象徴。軍関係者、その遺族や家族のサポートを広く行う「Royal British Legion (英国在郷軍人会連盟)」は、毎年、「リメンバランス・サンデー」を前に街頭でのポピー募金の運動を強化するが、寄付金減少に危機感を募らせている。
そこで提案されたのが、コンタクトレスカードの使える端末機の導入だ。従来の現金による募金では、ひとつのポピーの花(赤い羽根のように胸につける)に対し1ポンドが相場。コンタクトレスカードでの寄付は最低金額が2ポンドに設定されており、寄付金の増加が期待されている。
コンタクトレスカードの普及が招いた募金危機。コンタクトレスカードを受け付ける端末の導入で、逆に募金協力アップが実現されるか―。関係者にとっては勝負の1週間となりそうだ。

※リメンバランス・サンデーRemembrance Sunday:単に「リメンバランス・デー」と呼ばれることもある。第一次世界大戦(1914年7月28日~1918年11月11日)の停戦記念日にあわせ、毎年、第一次/第二次世界大戦を含む、すべての戦争で命を落としたあらゆる軍関係者、一般市民を追悼する行事が英国各地で催される。最大のものは、ロンドンのホワイトホール(官庁街)で開催される式典で、女王、首相らが列席。パレードや、ホワイトホールにある「The Cenotaph(戦没者慰霊碑)」への献花が行われる。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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