■ロンドンのサディク・カーン市長は、ロンドン空気浄化計画の一環としてロンドン市内に乗り入れる車に対し、現行の混雑税(congestion charge)とは別に排気(emission)に対する「T-Charge」と名づけられた課金を世界に先駆けて開始した。英メディアが一斉に報じた。
課金の開始は10月23日。対象となる車は、2006年以前に登録されたディーゼルまたはガソリン車で、排気基準「ユーロ4」を満たさないもの。トラックやバスなども含まれる(*)。課金対象となる区間(zone)は混雑税と同じ。時間帯も混雑税と同様で、月~金曜までの朝7時~夕刻6時までに区間に乗り入れる車。課金は一律10ポンドで、対象者は混雑税11・50ポンドと合わせると一度の乗り入れで21・50ポンドが課金される。期日までに支払わない場合は、130ポンドの罰金が科される。
カーン市長は「長期的な大気汚染が原因と思われる喘息、脳卒中、心疾患などで毎年数千人のロンドナーが命を落としている。またロンドンには400以上の学校があり、大気汚染が原因で肺に問題を抱える子が多数存在する」と課金導入の理由を述べた。
今回のT-Chargeは大気汚染削減計画の序章に過ぎないという。2020年までにはさらに厳しい超低水準排気区域(ultra low emission zone)が導入される。具体的には、2015年以前に登録されたディーゼル車、または2006年以前に登録されたガソリン車で、排気基準「ユーロ6」を満たさない車の区間乗り入れに対して一日12・50ポンドが課金される。さらに2021年には対象区間は北環状線(north circular road)と南環状線(south circular road)にまで拡大されるという。
T-Charge課金が始まった23日、運転手からは「事前の案内が不十分だ」という苦情が上がった。しかし、ロンドン交通局は「課金が決定した昨年から新聞やラジオでの広告、その他ポスターや電子メール、SNS等で告知を徹底してきた」と反論している。ロンドン市では毎週6500台ほどの車が課金対象となるだろうが、そのうちの4割ほどのオーナーが車を買い替えると予想し、さらに1割の人が交通公共機関や自転車など、他の方法に切り替えるようになるだろうと試算している。
*課金対象となる車は各種条件によって細かく分類されている。手持ちの車が課金対象か否かは下記「ロンドン交通局」のサイトでナンバープレートの情報を打ち込むことで確認できる。(https://tfl.gov.uk/modes/driving/emissions-surcharge)
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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