英国のたまご、30年ぶりに安全宣言!たまごかけご飯で祝杯!?

1020 11■「英国のたまごのほとんどがサルモネラ菌に汚染されている」。1988年、そう警鐘を鳴らしたのは時の保健相エドウィナ・カリー氏。その発表を受けてレストランのメニューからトロリと黄身が流れ出す魅惑のたまご料理も、朝食時の半熟たまごも消えた。日本食レストランではすき焼きが生たまごなしで提供され、涙ながらにたまごかけご飯(T.K.G)を諦める日本人も続出。あの日、確かに全英が泣いた。
 あの悪夢のような日から30年。このたび、英国の食品規格機関FSA(Food Standard Agency)は遂にたまごの生、または半熟での摂取禁止を正式に解除した。英各メディアが報じた。
写真:ブリティッシュ・ライオン・マークのロゴがスタンプされたたまご(Photo: Japan Journals Ltd)

サルモネラ菌を根絶

 30年前、英国産鶏卵の危険性が指摘されたことにより英国の消費者は一斉に英国産たまごに背を向けた。そのため売り上げは激減。鶏卵生産者は大打撃を被ることとなった。鶏卵生産者と関係者たちは1988年に英国産鶏卵の品質保証制度、ブリティッシュ・ライオン・コード・オブ・プラクティス(British Lion Code of Practice)を発足。サルモネラ菌根絶と安全性向上への地道な闘いが始まった。費用も時間も莫大なものとなった。しかし生産者たちは「雌鶏への予防接種」「鶏舎と輸送システムの衛生向上」「菌を拡散するネズミの完全駆除」といった努力を重ね、遂にサルモネラ菌を含む悪性微生物の根絶に成功した。
 FSCのヘザー・ハンコックさんは「数々の科学的根拠をもって英国産のたまごは安全だということができる。ブリティッシュ・ライオン・コードのロゴが押されたたまごであれば幼児、子供、妊婦、お年寄りまで、安全に生、または半熟の状態で食べていただけます」と胸を張った。今夜あたり早速、たまごかけご飯で乾杯だ。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

 

 

 

 

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