「食中毒になった」―旅行会社への保険金詐欺で、カップルに実刑判決

1020 22■「海外旅行中に病気になり、休暇が台無しになった」と虚偽の申し立てをし、旅行代理店に多額の損害賠償を請求した罪でリヴァプール刑事法院は13日、英国人カップル=写真=にそれぞれ9ヵ月と15ヵ月の実刑判決を言い渡した。
Courtesy: Facebook

 詐欺罪に問われたのはリヴァプール北部の海岸沿いの町、ウォラシーに住むデボラ・ブライトン被告(53)とそのパートナーのポール・ロバーツ被告(43)。両被告と2人の子どもたちは、旅行代理店「トーマス・クック」社が販売する、フライトやホテル、食事などがすべて含まれた「オール・インクルーシブ」パッケージを利用し、2015年と16年の2回、スペインのマヨルカ島で休暇を過ごした。
 しかしマヨルカ島から帰国した昨年8月、2度の旅行ともに一家全員が発熱や嘔吐、腹痛、下痢など、食中毒の症状が出たと主張。「休暇が台無しになった」として同社に対し、2万ポンド(約300万円)の損害賠償を請求する訴えを起こした。
 ところが同社が調査したところ、ブライトン被告のフェイスブックに一家が休暇を満喫している写真が投稿されているのを発見。またホテル側も「衛生管理には何の問題もなかった」と話し、他に食中毒を患ったという宿泊客がいなかったことから今年3月、「損害賠償金は支払わない」と通達。しかし2人はその後も執拗に賠償金を請求し続けたため、トーマス・クック社は両被告を詐欺容疑で告訴していた。
 13日に行われた公判でリヴァプール刑事法院は両被告の4件の詐欺罪を認め、ブライトン被告に9ヵ月、ロバーツ被告に15ヵ月の実刑判決を言い渡した。旅行保険詐欺としては重い判決に、ロバーツ被告は法廷で号泣したという。
 英政府は「海外旅行中に食中毒になった」という虚偽の損害賠償請求が13年以降、5倍も増加していることを公表。今回の判決により、同様の詐欺が激減することを期待しているという。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

 

 

 

 

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