■日本では未公開だが絵文字が主人公の「エモジ・ムービー」がこの夏公開された。まもなくDVDが発売される予定だが、「インディペンデント」紙(電子版)が、今や英国でもすっかり定着した絵文字がメールやテキスト、SNSなど人と人との交流で計り知れない役割を果たしていると報じた。
1998年に日本で生まれた絵文字は、2010年にアップルのiOSやマックに採用され、やがてアンドロイド端末にも搭載。専門家たちも、感情表現をするにあたって絵文字が言葉だけでは表現できない感情を伝えるための優れたツールであることを認めている。またオックスフォード英語辞典は2015年、数ある新しい言葉の中から絵文字を「ワード・オブ・ザ・イヤー(今年の単語)」に選んだ。正確に言えば選ばれたのは 「Face with Tears of Joy(嬉し泣き顔」という絵文字=写真。あのオックスフォード英語辞典が史上初めてpictograph(絵文字)をその年の単語に選んだとして話題になった。
今やスマートフォンは私たちの生活に欠かせない存在となった。だからこそ絵文字はその人の人となりを表すアイデンティティとなり、創造性や個性を浮かび上がらせる道具としても使われる。2015年には肌の色の異なる様々な絵文字も追加され、その拡散はもはや誰にも止められない。
絵文字の登場に、言語による表現能力の衰退を危惧する声がある。一定の理解は示すが、絵文字とは文字だけでコミュニケートする際に感情を補完するためのツールであり、人と人が対面して会話する際に用いられる顔の表情や身振り手振りと一緒で、何も新しいものではない。だからこそ絵文字は広く受け入れられたのである。同紙は最後に、「今後、どれだけ絵文字が発展しても、シェイクスピアはこれからもずっとシェイクスピアであり続けるのだ」と結んでいる。
2015年にオックスフォード英語辞典が今年の単語に選んだ「Face with Tears of Joy」の絵文字。
























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