■出会い系サイトで知り合った不倫相手との情事の末に妻が邪魔になった男が、妻のパラシュートに細工をし事故死に見せかけて殺害しようとする事件が発生。その初公判が10月4日、ウインチェスター王立裁判所で行われた。
検察によると英陸軍軍曹、エミール・シリアーズ(Emile Cilliers)被告(37)は、出会い系サイト「Tinder」で知り合った女性に「妻は他に男がいて子供のうちの一人は妻の浮気相手の子だ。裏切られたから離婚するつもりだ」と嘘をついて接近し恋愛関係となった。
被告は個人的に2万2千ポンドの借金を抱えており、さらに離婚した前妻とも未だに性的関係を続けていた。現在の妻が亡くなった場合、被告は12万ポンドの保険金を受け取ることになっていたが、夫が金銭にだらしないことを知っていた妻が被告に内緒で遺書を変更し、受取人名簿から被告を除外していた。
シリアーズ被告は2015年4月5日、妻のヴィクトリアさん(40)を誘ってウィルトシャー県の陸軍基地にスカイダイビングに出かけた。ヴィクトリアさんは地上約4000フィート(1200メートル)からスカイダイビングを始めたが、パラシュートはメイン、予備とも開かず、きりもみ状態となって地上に激突した。
全身数ヵ所を骨折する大怪我を負ったものの、ヴィクトリアさんは奇跡的に一命をとりとめた。しかし駆け付けた人たちは、パラシュートから重要な部品2個が欠落していることに気が付いた。ヴィクトリアさんは元陸軍の経験豊かなパラシュートの教官であり、誰かが殺意を持って外さない限りあり得ない欠落だという。
警察が事故から事件に切り替えて捜査を拡大したところ、わずか数日前の2015年3月29日、被告とヴィクトリアさんが暮らす家でガス漏れ騒ぎがあったことが判明。被告が朝の渋滞が嫌だから軍の宿舎に泊まると言って家を出た後、何者かによってガス管が破壊されていたという。
翌朝、ヴィクトリアさんはガスの臭いに気づいて被告にテキスト・メッセージを送った。ヴィクトリアさんは「私を殺す気なの?」と冗談めかして返信したというが、冗談では済まなかったようだ。
被告は愛人に宛てたメッセージに「君のためならあらゆるものを犠牲にできる」としたためていた。しかし被告が犠牲にしようとしたのは被告本人ではなく、妻ヴィクトリアさんの方だった。被告は2件の殺人未遂容疑のいずれも否認している。
妻殺害未遂容疑で起訴されたエミール・シリアーズ被告(Facebookより)。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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