交通費の節約になるのに加え、環境に優しいとして行政が後押ししていることもあり、自転車を移動手段とする人は増加の一途をたどっている。しかし、プラスとなっている点がある半面、問題が生じているのも事実。自転車と歩行者の衝突事故が過去7年で50%も増加したという。「デイリー・メール」紙が報じた。
通勤・通学などで自転車を使用する人が大幅に増加したことにより、1日に1件は歩行者とのあいだで事故が起きていることが判明。公式統計によると、2015年の事故件数は408件で、2009年の274件から大幅に増えていることが分かる。特に増加が目立つのはロンドンで、2009年の124件から、2015年には約2倍の226件に増加。
歩行者が死亡に至った重大事故も複数あり、サイクリストが注意散漫であったとして逮捕されたケースも報告されている。例えば2013年には、フィリップ・ベンウェルという男が自転車で走行中、赤信号を無視して女子学生に衝突、女子学生が死亡したが、被告は遺体を放置して逃走。被告はその後逮捕され、1年間収監された。
市場分析会社「Mapmechanics」によれば、過去7年で、車両によるものをを含む事故全体は3476件、そのうち696件は重傷者を出しているとされており、自転車と歩行者による事故がこれらに占める割合の増加に強い懸念が寄せられている。
この背景には、警察による取り締まりが厳しくない現状も関連しているとの声もある。北ロンドンのある自治体では、歩道を走行している自転車に本来課すべき罰金50ポンドを警察が徴収せず、ただ歩道に入った理由をたずねて注意するだけにとどまっていると憤慨している。
「Mapmechanics」は、自転車と歩行者の事故の多くが横断歩道や一般歩道、交差点で起きているとし、「政府はこのような事故を防ぐために尽力するべきだ」とコメント。慈善団体「Living Streets」も、歩行者保護のための対策を強く求めている。
by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)
























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