※医療現場の実情※ 深刻な看護師不足「ひとりで死ぬ患者も」

■医療への信頼感は日常生活を送る上で欠かせない条件のひとつ。しかし英国では看護師不足が慢性化し、医療サービスの質の低下につながっているという。NHSで働くスタッフを対象にした調査結果が公表され、看護師不足問題の深刻さが改めて浮き彫りになった。英各紙が伝えた。
看護師を中心に構成される労働組合「Royal College of Nursing: RCN)」が、NHSのスタッフ3万人を対象に調査を実施。その結果、4分の1の看護師が1回のシフトで同時に14人以上の患者を担当しており、正しいケアを行うことができない現状であることが明らかになったという。

スタッフらの話によると、人員不足のせいで、「時間通りに患者に薬を与えられない」「痛みを訴える患者を放置する結果となっている」「病室が足りずに患者が廊下に置き去りにされている」などの問題が頻発。患者がいつの間にか病室で息を引き取っているケースが少なくないことも語られたという。こうした現状は、看護師に過度のストレスを与えており、「死に際の患者の要望さえ応えることができない。神経がおかしくなりそうだ」と話すスタッフもいたという。
看護師の人材確保の問題は、これまでにも専門家が指摘しており、NHSが直面する最大の問題のひとつとされる。イングランドだけでも3万人の看護師が不足しているとされ、英国のEU離脱によって現在の危機的な状況がさらに悪化するのではないかと懸念されている。

by 週刊ジャーニー(Japan Journals Ltd, London)

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