■「英国の歴代君主の中で最も優れた、または最もひどかった君主は誰か?」。このほど、世論調査機関YouGovが国民に直接意見を尋ね、その結果を英各メディアが報じた。今回の調査では、ウィリアム征服王以降に誕生した43人のイングランド、およびブリテンの統治者に関して回答者が彼らを知っているかどうか、そして「好意的」か「否定的」かという評価を求めた。各君主には、「好意的」と回答した人の割合から「否定的」と回答した人の割合を引いた値で算出される「純粋好感度スコア」が与えられた。マイナスの値が突き抜けていた5人の君主は次の通り。

【英君主ワースト5】
■1位 ヘンリー8世(在位1509~1547)
純粋好感度スコア:―(マイナス)42%

■2位 オリバー・クロムウェル(護国卿として君臨。1653~1658)
純粋好感度スコア:―(マイナス)20%

■3位 エドワード8世(1936)
純粋好感度スコア:―(マイナス)13%

■4位 メアリー1世(1553~1558)
純粋好感度スコア:―(マイナス)10%

■5位 チャールズ1世(1625~1649)
純粋好感度スコア:―(マイナス)9%

絶対王政を強行し議会との対立を激化させた。その結果、清教徒革命が勃発し最終的に現役の国王としてただ1人、処刑された。議会軽視の姿勢は現在でも否定的に見られており、チャールズ1世の統治がイングランドを分裂させたと考えられている。
ちなみに現君主チャールズ3世(2022~)は純粋好感度スコア+27%で歴代7位と、微妙な結果だった。
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By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)