■「英国の歴代君主の中で最も優れた、または最もひどかった君主は誰か?」。これまで歴史学者たちはそれぞれの見解を元に名前を挙げてきたが、今回は世論調査機関YouGovが国民に直接意見を尋ねた。英各メディアが報じた。

今回の調査では、ウィリアム征服王以降に誕生した43人のイングランド、およびブリテンの統治者に関して回答者が彼らを知っているかどうか、そして「好意的」か「否定的」かという評価を求めた。しかし多くの英国人は歴史の授業が退屈だったからか、大半の人が「君主についてさほど知識がないため評価できない」、あるいは「そもそも聞いたことがない」と回答。それでもテューダー朝に関しては、他の時代の王や女王よりも認知度が高いことがデータから判明。これはテューダー朝が学校教育で重点的に扱われてきた影響と考えられている。さらに王や女王に関する知識はこの数十年間でせばまっている可能性も示された。調査によると65歳以上の世代はほぼすべての君主について最も高い認知度を示した。また、保守党支持者が歴代君主に対して最も肯定的な意見を持つ傾向があることも分かった。
各君主には、「好意的」と回答した人の割合から「否定的」と回答した人の割合を引いた値で算出される「純粋好感度スコア」が与えられた。
【人気の英君主ベスト5】
■1位 エリザベス2世(在位1952~2022)
純粋好感度スコア:+74%
■2位 ヴィクトリア女王(1837~1901)
純粋好感度スコア:+50%
■3位 ジョージ6世(1936~1952)
純粋好感度スコア:+40%
■4位 エリザベス1世(1558~1603)
純粋好感度スコア:+36%
■5位 ジョージ5世(1910~1936)
純粋好感度スコア:+30%
【ワースト5へつづく】
By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)