■ファイザー社の最高責任者(CEO)アルバート・ブーラ氏は、3回目の新型コロナのワクチン接種が必要になる可能性が高いと考えていることが分かった。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。
米ニュース専門放送局CNBCがCVSヘルス社と共同開催したパネル・ディスカッションで、ファイザー社のブーラ氏は、2回目のワクチン接種終了後、6~12ヵ月後に3回目を投与したほうがいいと発言。また、コロナウイルスはインフルエンザウイルスと似ているとし、インフルエンザのように予防接種を毎年受ける必要が出てくる可能性を示唆した。
これまでワクチンの効果は半年ほどしか続かないとされてきたが、ファイザー社の最近の臨床試験の結果によると、2回目の接種から6ヵ月後も予防効果が90%以上であることが示されたという。本当に効果が6ヵ月以上持続するかどうかは、さらなるデータを集めて判断したいとしている。
ファイザー社と独ビオンテック社は、2月下旬から3回目のワクチン投与に関する共同研究を開始。現在の2回投与では南アフリカ変異株に対する免疫反応が弱いため、3回目のワクチンは初期ウイルスよりも感染力が強い変異株からの保護を目的としているという。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)