ロンドンを含むイングランドでは5日(木)より、ついに再ロックダウンが始まった。2度目ということで前回の反省をふまえ、異なる点があるという。BBCが「異なる9つのポイント」と題して報じている(写真:3月のロックダウンの際のオックスフォード・サーカス駅。ロンドン中心部の駅は、朝のラッシュアワーでさえこの調子で終日、静まり返った。果たして今回のロックダウンではどういう状況になるか、注視されている)。
①公共の場所で別世帯の人と会うことが可能。
今回は公園や海岸といった公共の場でなら、別世帯の親族や友人ひとりと会うことが認められている。また、就学前の子供を連れて会うことも許可されているので、例えば幼い子供連れの親が別の子供連れの親と会うことも可。
②小学校から大学まで、教育機関は閉鎖されない。
保育所などのチャイルドケアの場所も継続して業務を行う。
③公衆トイレは閉鎖されない。
前回、レストラン、パブ、カフェが閉まっている中、唯一の頼みの公衆トイレまで閉鎖され、多くの人が背に腹はかえられず、いろいろなところで用を足さざるを得ず、強い非難の声が寄せられた。これは間違いなく朗報!
④サポート・パブルは継続される。
独居の人やひとりで子供を育てている人などを支援するための制度だが、前回、ロックダウンが始まった3月にはまだこの制度はなかった。
⑤日常必需品以外を扱う店舗でも「クリック&コレクト」で商品を販売することが可能。
衣類をはじめ、日常必需品ではない商品を扱う店舗でも、あらかじめオンラインで注文・支払いを済ませている場合、店頭で品物を受け取ることが可能。
⑥公園などのベンチに座ってもよい。
前回のロックダウンでは禁じられていたが、今回はベンチに座って、サンドイッチを食べたり、別世帯の人ひとりと話したり、読書をしたりしても良いとされている。
⑦屋外でのエクササイズの頻度に制限を設けない。
前回は、ひとりあたり、屋外では1日に1度のみのエクササイズしか認められていなかったが、今回は制限なし。
⑧歯科医、眼鏡販売店、カイロプラクティック、整骨院は業務継続が可能。
歯科医、眼鏡販売店については、前回は緊急時にしか営業が認められていなかった。
⑨誰に対しても「シールド」を義務付けない。
新型コロナウイルスにかかると重症化しやすいと考えられる人々、すなわち臓器移植を受けた人、特定のガンにかかっている人などについて前回は自宅から一歩も外に出ないように(「シールド」=防護、遮断)厳しく規定されていた。しかし、精神衛生上、問題があるとして強く批判されたことをうけ、今回は「義務付けない」方針。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)