■男性の8人に1人が罹患すると言われる前立腺がん。この前立腺がんに異なる2つのタイプがあることが判明した。この発見により、患者がどちらのタイプのがんであるか判断し、それぞれに合った治療を行うことで延命につながる可能性があると期待されている。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。
オックスフォード大学とマンチェスター大学の研究者が率いる研究チームが、159人の患者から採取した前立腺がんのサンプルDNAの変化を、人工知能(AI)を使って調査した。その結果、2つの異なるがんグループが特定され、それぞれがどのように進行していったかを示す「進化ツリー」を作成することができたという。前立腺がんはこれまで、1つのタイプしかない病気だと考えられていた。
前立腺がんは男性のがんによる死亡理由の大部分を占めており、英国では毎年平均5万2000人以上が前立腺がんと診断され、約1万2000人が亡くなっている。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)