■世界で最も恐れられている生物のひとつが英国に向かいつつあると科学者たちが警告している。「メトロ」紙(電子版)が報じた。

日本名では「ヒアリ(火蟻)」として悪名高い赤火蟻(red fire ant:学名Solenopsis invicta)。世界で最も侵略的な種のひとつとされ、その駆除には5番目に費用がかかると言われているが、それがすでにヨーロッパで定着していることが明らかになった。ヒアリに噛まれると猛烈な痛みの他に膿疱やアレルギー反応を生じさせ、最悪の場合アナフィラキシーショックを起こすことがあると言われている。
ヒアリは南米原産で、世界各地で生態系や農業、人の健康に多大な悪影響を与えている。最近、シチリア島のシラクサ市近郊、5ヘクタールで88個のヒアリの巣が確認された。雑誌『カレント・バイオロジー』に掲載された研究によるとヒアリはヨーロッパの7パーセントの地域に定着する可能性があるという。By 週刊ジャーニ (Japan Journals Ltd London)