里帰り!大英博物館、ベニン王国のブロンズをナイジェリアに長期貸与へ

■ 大英博物館が、所蔵のベニン・ブロンズを原産国であるナイジェリアへ長期に貸し出すことを発表した。「イブニング・スタンダード」紙が報じた。

© Mike Peel

ベニン・ブロンズは12世紀から19世紀の終わりまでナイジェリア南部の海岸地帯に存在したベニン王国で作られた青銅彫刻。1897年に英国とベニンとの間に紛争が起こり、英国がベニンを占領。その際に多くの文化財が略奪された歴史がある。大英博物館が所蔵するブロンズ像もこの時の略奪品で、ナイジェリアからは返還要求が出ていた。
近年は、略奪した文化財は元の国に返還するべきだという声が世界的に高まっている。最近ではフランスのマクロン大統領が植民地時代にアフリカから略奪した文化財を元の国に戻すため、フランスの法律を改正する意向があることが報じられた。
大英博物館にはほかにも、チリ領イースター島から持ち出されたモアイ像、ギリシャのパルテノン神殿から削り取られたエルギン・マーブル、インドで発見された世界最大のダイヤモンド、「コーヒ・ヌール」などがあり、それぞれの国から返還を要求されている。
各国からの返還要求に対して大英博物館の広報担当者は、「世界中から集めた文化財をひとつの博物館の中で展示することは、人々にとって大きな利益である」と弁明している。

By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)