「ずっと子供のような人だった」ウィリアム&ハリー王子、ダイアナ妃との思い出を語る

今年8月で事故死から20年となる英国の故ダイアナ元妃の息子、ウィリアム王子とハリー王子が23日までに、テレビ番組のインタビューに応じ、元妃が死去した当日に電話で交わした最後の会話があまりに短かったことを深く後悔しているなどと語った。
 インタビューは、王子2人がアルバムをめくりながら元妃の思い出を語る番組の一環として行われ、24日夜に放映された。
 当時2人は15歳と12歳。英北部スコットランドの王室の別邸バルモラルでいとこらとゲームに夢中になっていたところだったため、パリからかかってきた元妃との電話を、わずか5分ほどで切ってしまったという。
 ウィリアム王子は元妃の最後の言葉を覚えているとしたが、それが何であったかは明かさなかった。ハリー王子は会話が短かったことを「生涯後悔する」と話した。
 王子2人は同番組で、最近見つかった元妃の私的なアルバムから、ハリー王子を妊娠中の元妃がウィリアム王子を抱き上げている写真や、ハリー王子を元妃が後ろから抱きしめているものなど3枚を公開した。
 ウィリアム王子とハリー王子は当時、ダイアナ元妃と1ヵ月会っておらず、会うはずだった日の前日に事故が起きた。2人は「未だに悲しみは深い」と語り、母親との忘れがたい思い出を回想した。
 ハリー王子は「彼女はずっと子供のような人だった。まだあの大笑いする声が頭に残っている」「彼女のポリシーの一つに、『好きなだけやんちゃしなさい、ただ、見つからないようにだけ気をつけて』というのがあった。母は本当にいたずら好きな親だったと思う。僕たちの靴下にこっそりお菓子を入れたりしていた」と、生前のダイアナ元妃のエピソードを告白。
 ハリー王子は「話している最中に何度も泣きそうになった」と後に番組のプロデューサーに告げたとされている。
 一方、ウィリアム王子は、学校からケンジントン宮殿に帰ってきた時に、シンディ・クロフォードさん、ナオミ・キャンベルさん、クリスティー・ターリントンさんという世界のスーパーモデル3人が、王子に会うために待っていたというエピソードを披露。いたずら好きのダイアナ元妃が計画したのだという。「まだ僕は12~13歳で、彼女たちのポスターを部屋に貼っていた。本物の彼女たちを目の前にして真っ赤になってしまって、階段から落ちそうになっちゃったよ」。
 そうした一面とは対照的に、世界のさまざまな問題について深い考えを抱いていた同妃は、社会問題に向き合う外出にもダイアナ元妃は王子たちを連れて行った。ダイアナ元妃はホームレスのシェルターに12歳のウィリアム王子を連れて行ったこともあった。
 また、ウィリアム王子は自身の結婚式について、「母のことを考えなかったことはほとんどない。結婚式のときも、母がそこにいるのを確かに感じた」と、逝去後何年もたっているにもかかわらず、ダイアナ元妃の存在を感じたことがあると明かした。
 ダイアナ元妃が亡くなったことは、「本当に辛い出来事だった」とウィリアム王子は振り返った。「自分たちの感情を理解するのにも時間がかかり、(弟のハリー王子と)互いにそのことについて話し合うことも難しかった」。
 2人にとってダイアナ元妃は「最高の母親」であり、元妃が行ったチャリティ活動が世界中で今も影響を及ぼし続け、貴重な財産として残っているように、2人にも「愛」を残していったという。幼くして母と別れてしまった2人の王子たちは、今もなおダイアナ元妃の愛情、優しさ、お茶目さを懐かしく思い出している。

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