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キャメロン首相(49)の後任候補として最有力とさえ言われていた、元ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(52)が党首選への不出馬を表明したことは、英国社会に大きな衝撃を与えた。
一般市民の当初の反応はまず「どうして?」というものだったが、保守党内の『仁義なき戦い』について各メディアが競って解説を試みている。真相はあくまで藪の中ながら、まれにみる劇的な政治ドラマとして後世に語り継がれることは間違いなさそうだ。
今回の国民投票にあたって、EU離脱派のキャンペーンをひっぱったのは、ジョンソン氏とマイケル・ゴーヴ氏。特にジョンソン氏の活躍ぶりは目覚しく、投票結果が出たすぐあとにBBCがまとめた「離脱派が勝利をおさめた8つの理由」という記事の中でも、その理由のひとつとして挙げられているほど。
しかし、「首相になる気はまったくない」と再三公言していたゴーヴ氏が、突然翻意し、党首選への出馬をジョンソン氏より先に表明した。ゴーヴ氏からの完全支援をあてにしていたジョンソン氏は、勝利が確信できなくなったとして不出馬を選んだと考えるメディアが多いようだ。
ゴーヴ氏は元『タイムズ』紙記者で、夫人もジャーナリストだが、その夫人がゴーヴ氏にあてた、ジョンソン氏の首相としての資質を疑う内容のメールが誤って『流出』するなど、陰謀のきなくさい匂いが充満。
「背中を刺された」形のジョンソン氏について、ジョンソン氏の実父(EU残留支持)は「裏切りにより殺されたシーザーのようだ。『ブルータス、お前もか』というところだろう」とコメント。また、スコットランド国民党の前党首、アレックス・サモンド氏の「まるで(シェイクスピアの)マクベスのようだ」といった正直な感想も聞かれた。
さらに、今回の一連の展開を、ゲーム、TVドラマ・シリーズとして絶大な人気を誇る「ゲーム・オブ・スローンズ」になぞらえる声も少なくない。「スローン」は玉座のこと。君主の座をめぐって繰り広げられる血で血を洗う、果てのない戦いが壮大なスケールで描かれる、この「ゲーム・オブ・スローンズ」をいかした表紙で読者の目を引いたのは、「メトロ」紙=写真すぐ下(左からゴーヴ氏、ジョンソン氏、テリーザ・メイ氏。さらに下側の写真は「ゲーム・オブ・スローンズ」の紙媒体向け宣伝より)。
この表紙の図案にあるように、最終的にはゴーヴ氏とメイ氏(59)の一騎打ちとなるのか、そして一体誰が勝つのか。飽きさせない筋立ての政治ドラマのおかげで、EU離脱の不安や恐怖をしばし忘れられそう!?




















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