■2022年、英国君主として初めて「プラチナ・ジュビリー」(在位70年)を祝った後、同年9月8日に逝去したエリザベス2世。英国が深い悲しみに包まれたその日から約3年。最後まで微笑みを絶やさなかった同女王だが、一時は医師団から余命数ヵ月であり、「プラチナ・ジュビリーを迎えるのは難しい」と伝えられていたとする証言を各メディアが報じた。

長年、英王室に仕え、執事を務めたポール・バレル氏によると、エリザベス女王は骨髄がんの一種である多発性骨髄腫と診断され、余命は数ヵ月と伝えられていたという。当初は2021年のクリスマスを過ごすこともあやぶまれていたとされ、その説明を主治医らから聞いた際、「Well, that's a shame.(それは残念なことね)」と、女王らしい冷静さで応じたと証言している。エリザベス女王は、存命中、様々な苦難に直面しても冷静さを保ち、常に国民のために献身的に行動し、国民から高い支持と敬愛の念を受けてきた。その精神的な「強さ」は、最期の瞬間まで失われなかったとされている。
バレル氏によれば、女王は余命宣告を受けた後、「来年のプラチナ・ジュビリーを見届けたい」と話し、医師に「その時まで生かしてもらえますか」と尋ねたという。女王は医師団の指示に従い、輸血を受け、好きだったジントニックやマティーニといったアルコールを断ち、代わりにリンゴジュースを飲むなど食習慣を改めたとされる。その結果、在位70年の節目となるプラチナ・ジュビリーを2月6日(1952年のこの日に即位)に迎え、同年の6月には華麗にして盛大な祝典が行なわれたことは多くの読者の記憶に残っていることだろう。
女王は2022年9月8日、スコットランドのバルモラル城で、96歳でこの世を去った。この城は女王のお気に入りの居城で、夏の長い休暇を過ごすのが毎年の慣習だった。女王は自身の病状が周囲にもれないように心を砕き、最期の数週間、多くの側近でさえ病状の深刻さを知らされていなかったとされている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)










































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