■英国の議会研究者の男性ともう一人の男性が22日、「敵に有益となる」可能性の高い情報を提供したとされ、中国のスパイ容疑で起訴された。英各メディアが報じた。
国家機密保護法違反の容疑で起訴されたのは研究者のクリストファー・キャッシュ容疑者(29)とクリストファー・ベリー容疑者(32)。警視庁は「2人は記事、メモ、文書、情報等を外国に提供した罪に問われている」と発表した。警察のテロ対策本部はこの疑惑を「非常に深刻なもの」としている。オックスフォードシャー、ウィットニー在住のベリー容疑者とロンドンのホワイトチャペル在住のキャッシュ容疑者は昨年3月に逮捕された。キャッシュ容疑者はチャイナ・リサーチ・グループの国会研究員で、保守党の国会議員数名と接触していたとみられている。逮捕された2人の容疑に関して中国は「悪意ある中傷」と反発している。
一方ドイツ検察は22日、中国情報機関のために活動していたドイツ人の男女3人を逮捕した。軍事転用できる高度な技術に関係した情報を中国側に渡す目的で活動していたとみられる。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)