王室はあってもいい？英国人のホンネ調査

■エリザベス女王の１周忌を迎えるにあたり、英「デイリー・メール」紙（電子版）が2000人を対象に英国人が王室をどう評価しているか、独自の世論調査を実施した。結果は以下の通り。

女王の死から１年、ほとんどの国民は王政が今後何十年も力強く続くと考えており、ほぼ3分の２（60％）が気候変動など「国王にとって重要な」事案に国王が公の場で発言することを好意的に捉えていた。一方、弟のハリー王子と叔父のアンドリュー王子に対して厳しい姿勢で臨んだウィリアム王子は、「次期国王」として大きな期待を寄せられており、チャールズ国王が生きているうちに王位を譲る（禅譲）ことを望む人が増えている。王位は一世代飛び越えてウィリアム王子に譲られるべきと考える人は３月の35％から41％に増えていた。

王になるまで長い間待たされた挙句に、やっと王位に就けたと思ったら長男への禅譲を期待されているお気の毒なチャールズ国王だが、明るいニュースもある。共和制に賛成と答えた回答者がわずか23％だったのに対し、君主制を維持すべきと答えた人は62％にも上った。さらに53％の人が50年後も英国は王制を維持していると思うと回答した。

一方で、大多数の英国人がハリー王子とメガン妃を継承者ラインから排除し、経済的に納税者と国王から切り離すべきだと考えていることも分かった。ハリー王子が王室でより積極的に役割を担うべきと考えている人はわずか25％。アンドリュー王子は王室の中で最も不人気だった。国民の多くはアンドリュー王子がハリー王子よりも王室にダメージを与えたと考えており、公務に戻ったり国から資金援助を受けるべきではないと考えていることも明らかになった。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)