
■カミラ王妃の役割と肩書きについては、彼女がロイヤル・ファミリーのメンバーとなって以降、多くの議論の対象になってきた。もしチャールズ国王より長生きしたら、彼女はどのような称号を得ることになるのか?「ミラー」紙(電子版)が推測している。
2005年にチャールズ皇太子(当時)と再婚したとき、厳密には「プリンセス・オブ・ウェールズ」の称号を得ていたが、その肩書きは人気の高かったダイアナ元妃のイメージが強かったことから、代わりに「コーンウォール公爵夫人」と呼ばれることになった。
チャールズ皇太子が国王に即位する際には、国民が彼女を「クイーン・コンソート(王妃)」として歓迎しないかもしれないとして、「プリンセス・コンソート」になるのではと考えられていた。ところが実際は、『チャールズ国王の強い希望』により「クイーン・コンソート」でもなく「クイーン」と呼ばれることになった。だが本当のところ、王室関係者の話によると「彼女をクイーン・コンソートやプリンセス・コンソートにすると煩雑な問題が発生するため、時期が来ればクイーンという異例の称号を与えた方がシンプルかもしれない」との見解が王宮内にずっとあったという。
故エリザベス女王の母親は、夫のジョージ6世亡き後も生きたが、その際には「クイーンマザー」と呼ばれていた。しかし、カミラ王妃はウィリアム皇太子の実母ではないので「キングマザー」と呼ばれるとは考えられず、もし彼女がチャールズ国王よりも長生きした場合、「新しい称号」を持つことになる可能性が高いとしている。その場合、新しい称号はクイーン・ダウアジャー(Queen Dowager=国王の未亡人)となる可能性がある。これは1830年にアデレード女王が初めて使った称号だという。By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)