英国では毎年、第一次世界大戦の終戦日である11 月 11 日に近い第2日曜日「Remembrance Sunday(リメンバランス・サンデー」として、二度の世界大戦で犠牲になった人々を追悼するのが慣わしで、ロンドン中心部では大規模な追悼式が行われることはご承知のとおり。10月に体調を崩したエリザベス女王が、この式典を腰痛のために欠席したあと、年内はウィンザー城内でこなせる公務以外はキャンセルとなったことなどが伝えられ、国民も心配しているが、来年のプラチナム・ジュビリー(在位70年)に向けて、用心に用心を重ねていると見た方がよさそうだ。公務に関する負担軽減が行われているだけでなく、医師たちからは、お酒を極力つつしむように助言されているという。複数のメディアが報じている。
エリザベス女王の亡き母、クイーン・マザーが「酒豪」だったことは広く知られるところだが、95歳のエリザベス女王もお酒は生涯にわたって楽しんできた。
しかし、この秋に体調を崩したのをきっかけに、ほぼ毎夕、飲んでいたとされるマティーニも、夕食時のお供としてきた、グラス1杯分のドイツの甘口ワインも控えるようにと言われてしまった模様。クリスマスなどの特別な行事の際には、少しは許されるとのことだが、コロナの新種株のせいで一気に暗くなったこの年の瀬を、少しでも明るく過ごすためにイッパイいきたいところ、それが叶わないのは残念なこと。しかし、来年のプラチナ・ジュビリーをお元気で迎えていただきたい!どうぞご辛抱のほどを。
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)