■エリザベス女王(95)の夫君、エディンバラ公フィリップ殿下が4月9日に99歳でこの世を去ってから約2ヵ月。6月10日は同殿下の誕生日で、もし存命なら100歳を迎えていたはずだった。この日にあわせ、同殿下の名前を冠した新種のバラの苗を贈られたエリザベス女王の姿が伝えられたほか、各メディアも「100歳になられていたはず」というニュースをそれぞれに報じた。
一連のニュースのなかで、王室メンバーとして唯一、コメントを発していたのが、エリザベス女王の末息子、ウェセックス伯ことエドワード王子(57)。故ジェフリー・エプスタインがらみのスキャンダルで「引退」(というよりも無期限謹慎)状態にある次男アンドリュー王子(61)は論外としても、なぜ、チャールズ皇太子(72)や長女アン王女(70)ではなく、エドワード王子なのか。
サセックス公ハリー王子(36)とメガン妃(39)のあいだに誕生したばかりの第2子である女児の名前が問題となっているためだと考えるとわかりやすい。女児には、エリザベス女王の幼少期からの愛称であった「リリベット」の名がつけられたが、事前に同女王から許可を得たかどうかをめぐって、ハリー王子夫妻とバッキンガム宮殿側が対立する事態に陥っている。
インタビューに答えたエドワード王子は、レポーターがハリー王子夫妻の女児について触れた際、「(女児の)名前は、英王室一家にとって、深い意味のある名前だと思いますが」と水を向けられたものの、その発言部分は無視する形で、「(女児の誕生は)喜ばしいこと」「(ハリー王子一家の)幸せを願っています」とあたりさわりないコメントを返すにとどまった。
「リリベット」問題に触れないわけにはいかないタイミングで故フィリップ殿下の誕生日を迎えた王室から、リスクを最大限に抑えられる人物として選ばれたのがエドワード王子だったと考えられそうだが、その任務を立派に果たしたといえるだろう。フィリップ殿下も、おちおち安眠していられない!?
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)