■20日にロンドン中心部のキング・エドワード7世病院に入院し、療養していたエディンバラ公フィリップ殿下(98)が24日、退院を果たし、エリザベス女王(93)が滞在するイングランド東部にあるサンドリンガム宮殿に向かったことが分かった。各メディアが報じた。
クリスマスはサンドリンガムで過ごすことが恒例となっているエリザベス女王は、エディンバラ公が入院したのと同じ20日にサンドリンガムへと移動。医者が「大事をとって」エディンバラ公の入院を勧めたと伝えられたものの、4日たっても退院のニュースが聞かれず、また、23日に息子のチャールズ皇太子(71)が公務先で「年を取ると、なかなか思うように物事が運ばないこともある」とコメントしたことから、入院が長引くのではないかという憶測も聞かれていた。
これで、エリザベス女王はエディンバラ公といっしょにクリスマスを祝うことができる。折しも、毎年クリスマス当日、すなわち25日午後3時にテレビ放映される、同女王のクリスマス・メッセージの内容の一部がメディアに事前通達され、同女王が2019年は「平坦な道のりの1年ではなかった」(「bumpy」な1年だった)と表現したことが大きな話題になったばかり。エディンバラ公が退院し、同女王の心配事が少なくともひとつは減ったことになる。
ちなみに、同女王が「bumpy」(でこぼこ)という単語を選んだ背景として、ブレグジット問題にからみ離脱派と残留派の対立が激化し総選挙が敢行されるなど混迷が続いていることや、未成年者買春疑惑に問われ、公務からの引退を余儀なくされたアンドリュー王子のスキャンダル、さらには、英国のメディアにたたかれることも多く、現在6週間の『休暇』中でカナダに滞在しているサせックス公夫妻(ハリー王子とメガン妃)の問題などがあるとされている。果たして、来年はエリザベス女王にとってどのような1年になるのか。英王室のメンバーは、女王様に心配かけちゃダメですよー!
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)