性的人身取引、児童買春などで有罪判決を受けニューヨークの拘置所内で急死した米資産家ジェフリー・エプスティーン氏の問題で、同氏と親交のあったことから窮地に立たされている、エリザベス女王(93)の次男アンドリュー王子(59)。エプスティーン容疑者と友好関係にあった時期に、同容疑者が『手配』した未成年者と性的関係を持った疑いが持たれているアンドリュー王子が、弁明のために応じたBBCのインタビューは、ただ火に油を注いだだけの大失敗と酷評されているのはご存知の通りだが、このインタビューを受けて、同王子の公務からの『引退』を促した、長兄チャールズ皇太子(71)の存在感がにわかに高まっているという。「メトロ」紙が伝えた。
同皇太子は、エリザベス女王の夫で自らの父君である、エディンバラ公フィリップ殿下(98)と今後の英王室のあり方について協議するなど、「Prince Regent」(摂政)としての役割を見事に果たせることを内外に示した形。エリザベス女王が95歳になる18ヵ月後に、かなりの権限を同皇太子に譲るするのではないかという噂も俄然、現実味を帯びてきた。
ただ、譲位は別の話だろう。英国君主は、英国国教会(プロテスタントの一派)の長も兼ねる。英国国教会の長として、離婚者との婚姻は許されていないため、離婚歴のあるカミラさんを夫人としている点をどう解決するかという大きな問題が立ちはだかっており、チャールズ皇太子が国王になるための道は平坦ではない。エリザベス女王が「やっぱり、もっと頑張るわ」という展開になることは十分予想される。
英王室がこれからどこに向かって進んでいくのか、まだまだ目が離せない!
By 週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)